現行の肝MRエラストグラフィー機を応用し膵MRエラストグラフィーを試みた。使用機器は3.0T臨床機、外部Driverを上腹部正中へ固定し、外部振動周波数を60Hz, と40Hzで撮像した。結果、60Hzにおいては硬度測定不能例が多く、実用は困難と考えられた。40Hzでは測定不能例は有意に少なく、測定可能面積も大きかった。また、40Hzにおいてのみ、慢性膵炎症例で有意に膵実質の硬度が高値であった。未だ解決すべき技術的問題はあるものの臨床応用の可能性は見いだすことができた。なお、腎に関してはボラテイアでMREを試みたが、本システムでは十分な画質が得られなかったため、今回は膵のみを対象とした。
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