難治性てんかん患者を対象とし、MRIや核医学データを用いて画像解析を行った。偏桃体腫大をきたす側頭葉てんかん症例においては、患測の側頭葉先端部の皮質は約6割で肥厚を認め、また病理は皮質形成異常であった。海馬硬化症と偏桃体腫大を伴う側頭葉てんかん症例において比較したところ、前者では著名な白質の体積の低下とAF値の低下を認め、両者の病理は異なることが示唆された。海馬硬化症にて高分解能T2強調画像を用いて海馬亜区域を解析したところ、患側のC1、C4、歯状核の高いZスコアーを示し、またグラフ解析の手法にて特発性全般性てんかん患者の脳の脆弱性が示され、これらの手法は有用な手段であることが示された。
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