心疾患と脳血管疾患は日本人の死因の上位を占めており、その主な原因である動脈硬化の診断精度向上および治療法の改善は喫緊の課題である。動脈硬化、及びこれに起因する心筋梗塞を自然発症するWHHLMIウサギは、基礎研究や前臨床試験において有用な動脈硬化モデル動物だと考えられているが、その病態については不明な点が残されている。そこで、WHHLMIウサギの病態特性をより詳細に明らかにするために、ウサギの心機能を非侵襲的にin vivoで評価するためのMRI技術を確立してWHHLMIウサギを調べたところ、心臓の運動機能低下が示唆された。WHHLMIウサギは動脈硬化研究に大きく貢献すると期待される。
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