研究課題/領域番号 |
25461880
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
山口 雅人 神戸大学, 医学部附属病院, 准教授 (10457096)
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研究分担者 |
上嶋 英介 神戸大学, 医学部附属病院, 助教 (40645561)
杉本 幸司 神戸大学, 医学部附属病院, 教授 (90314476)
祖父江 慶太郎 神戸大学, 医学部附属病院, 助教 (90622027)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 動脈内炭酸ガス注入 |
研究実績の概要 |
VX2担癌ウサギモデルにおける選択的動脈内炭酸ガス注入治療の効果の検討
平成25年度は、上記ウサギモデルを用いた動脈内炭酸ガス注入治療の実験を行い、選択的動脈内炭酸ガス投与群においては生理食塩水投与のコントロール群より、有意に腫瘍の増大を抑制することが示されたので、同結果を英文誌Journal of Vascular and Interventional Radiology誌に報告し、掲載された。また同誌でのOutstanding Laboratory Investigationとして、Editor`s Award Honoreeを受賞し、Society of Interventional Radiology学会(2015年3月USA、アトランタ)で口演発表を行った。
平成26年度は同モデルを用いた炭酸ガス投与量の変更を適宜行い、臨床応用に向けての至適安全投与量の検証を目的として、実験を継続して行った。またシスプラチン(CDDP)を用いた抗癌剤の動注治療群を新たに設定し、コントロール群、炭酸ガス投与群、抗癌剤投与群、炭酸ガス+抗癌剤動注投与群の4群に振り分けて、抗癌剤動注治療の効果を上塗りできるかどうかについての実験を計画した。現在実験を開始して、データーを収集中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
当初の実験は完了し、英語論文を作成し、Journal of Vascular and Interventional Radiology誌に掲載された。
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今後の研究の推進方策 |
引き続きは同モデルを用いた炭酸ガス投与量の変更を適宜行い、臨床応用に向けての至適安全投与量の検証を目的として、実験を継続する。またシスプラチン(CDDP)を用いた抗癌剤の動注治療群を加えて、抗癌剤動注治療の効果を上塗りできるかどうかについての実験を継続して、データー収集を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初の実験計画より予定が早く済み、論文を作成し、掲載済みとなった。そのため実験に関係する経費が少なく済んだ。
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次年度使用額の使用計画 |
炭酸ガスの至適安全投与量および抗癌剤併用治療の検証実験を継続して行っていく。
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