子宮筋腫に対するいくつかの低侵襲な治療法が知られているが、近年、凍結療法が新たな治療法として注目されるようになってきた。しかし、当治療法は新しい治療法であり、妊孕性への影響など不明な問題点も多い。また、どのような凍結療法プログラムが適切かについても明らかではない。本研究は、子宮筋腫に対する凍結療法においてどのようなプログラムが、治療効果が高くかつ安全であるかを明らかにする目的で行われた。また子宮筋腫に対する治療後の重要な問題である妊孕性への影響について、動物実験を併用して検証した。 ヤギを用いた以下の動物実験を行った。 子宮筋層の凍結中に、温度センサーを用いて組織内温度を測定した。その後、子宮および周囲組織(卵巣、膀胱等)を取り出し、凍結療法後の組織学的変化について検討を行った。現在取得されたデータの解析中である。
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