研究課題/領域番号 |
25461896
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 独立行政法人放射線医学総合研究所 |
研究代表者 |
田嶋 克史 独立行政法人放射線医学総合研究所, 緊急被ばく医療研究センター, プログラムリーダー (80292423)
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研究分担者 |
羽澤 勝治 独立行政法人放射線医学総合研究所, 緊急被ばく医療研究センター, 博士研究員 (40622460)
安田 武嗣 独立行政法人放射線医学総合研究所, 緊急被ばく医療研究センター, 主任研究員 (60332269)
後藤 孝也 独立行政法人放射線医学総合研究所, 緊急被ばく医療研究センター, 主任研究員 (80284355)
早乙女 愛 独立行政法人放射線医学総合研究所, 緊急被ばく医療研究センター, 博士研究員 (80462688)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | エクソゾーム / 間葉系幹細胞 / 放射線 / テトラスパン / インテグリン / 再生 |
研究概要 |
We examined the regeneration- mechanism of mesenchymal stem cells (MSC), and investigated its affected molecules. 1.Radiation-induced cell death was inhibited by co-culture with MSCs through culture media. The inhibitory effect of MSC was decreased by removal of exosomes from culture media. Addition of exosomes from MSCs to culture media recovered the inhibitory effects against radiation-induced cell death. These findings suggested that exosomes from MSCs play significant roles in preventing radiation-induced cell death. 2.We examined the basic mechanism and effect of radiation on exosome uptake processes in MSCs. Radiation increased the cellular uptake of exosomes. Radiation markedly enhanced the initial cellular attachment to exosomes and induced colocalization of integrin CD29 and tetraspanin CD81 on the cell surface without affecting their expression levels. Knock-down of CD29 completely inhibited the radiation-induced uptake, and additional or single knock-down of CD81 inhibited the basal uptake as well as the radiation-induced uptake (BBRC). 3.We detected an affected molecule which revealed an inhibitory effect against radiation-induced cell death.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究目的は間葉系幹細胞から外分泌因子およびエクソゾーム中の再生活性因子の同定である。間葉系幹細胞から放出される再生活性因子の同定のための実験系は確立し、既に因子を同定し機能解析を行っている。活性因子の蛋白質からの二次元電気泳動解析は現在進行中であり、サイトカイン解析は終了した。以上より概ね順調に進展していると判断した。
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今後の研究の推進方策 |
責任因子の機能解析を行う。解析はin vitro、in vivoで行う。 1、上記方法で同定された細胞死抑制因子、促進因子をMSCでsiRNAノックダウンし、MSC外分泌生物活性の消失を確認する。責任分子cDNAを培養細胞に導入、一過性に発現した後で、照射し生存率の変化を、トリパンブルー色素排除法、Annexin-V/PI二重染色FACS解析する。MSCに責任分子を一過性に発現させ、蛍光顕微鏡で細胞内分布を観察する。EXへの取り込みをみるために、蛍光タイムラプス顕微鏡で観察を行う。添加因子の有無でEX移行の変化に差があるか確認する。EXを培養上清から回収し、蛍光強度の変化を調べる。EX蛍光強度依存性に、照射IEC-6の生存率が変化する検証する。添加因子から責任分子の 発現に至る細胞内情報伝達機構を主にウエスタンブロット法で解明する。 2、照射動物モデルに投与し有効性を検証する。
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次年度の研究費の使用計画 |
予定していた消耗品の購入が年度内に間に合わないため、次年度に繰り越したため。研究の進捗には影響を与えなかった。 次年度に消耗品の購入を予定する。
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