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2013 年度 実施状況報告書

腫瘍追跡情報をフィードバックする呼吸コーチング法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 25461903
研究種目

基盤研究(C)

研究機関筑波大学

研究代表者

照沼 利之  筑波大学, 医学医療系, 助手 (40361349)

研究分担者 榮 武二  筑波大学, 医学医療系, 教授 (60162278)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード呼吸コーチング / 腫瘍追跡 / 呼吸同期
研究概要

本研究は、我々が開発している患者体内に標的金属マーカーを留置しない非侵襲的な腫瘍追跡システムの情報をもとに、腫瘍追跡情報をフィードバックする呼吸コーチングシステムの開発を目的にしている。本年度は、1)従来より継続している腫瘍追跡システムの高度化、2)呼吸コーチングシステムの基礎機能開発、を目指した。
1)腫瘍追跡システムの高度化
これまでの研究からマーカーレスの腫瘍追跡精度向上は難易度の高いことが判っている。しかしながら我々の研究から、CTの3次元情報を基に腫瘍と周辺構造とを分離した疑似X線透視画像情報が腫瘍追跡精度を高められる可能性があることが判っている。この仮定に基づき、CTデータから腫瘍と周辺構造を分離した画像を作成するプログラムを作成中である。
2)呼吸コーチングシステムの基礎機能開発
呼吸コーチング処理コンピュータとコーチング情報を患者に提供する最適なデバイスを模索中であるが、その基本機能を構築し、相互に情報を通信する機能を構築中である。プログラムは概ね完成している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

1)腫瘍追跡システムの高度化
もともと難易度の高い研究目的である。追跡精度向上のための新たな手法も試みるためのプログラム開発をおこなっている。
2)呼吸コーチングシステムの基礎機能開発
近年、関連のハードウェアの進歩はめざましく、最適なハードウェア構成を模索中であるが、その基本機能はほぼ作成を完了している。

今後の研究の推進方策

1)腫瘍追跡システムの高度化
作成中の追跡精度向上のための新たな手法のためのプログラムを完成させ、精度評価をおこなう予定である。
2)呼吸コーチングシステムの基礎機能開発
細かなチューニングを施し、遅延時間の測定などシステムとしての精度評価をおこなう予定である。

次年度の研究費の使用計画

近年、呼吸コーチングを実現するハードウェア構成として使用可能なデバイスの進歩がめざましく、特に発売が噂されるグーグルグラスなどは患者呼吸コーチングのハードウェアとして最適と考えられる。そのため現在は最適なハードウェア構成を模索している段階であり、H25年度はとりあえず安価なハードウェア構成で基本機能の実現に注力した。次年度により最適なハードウェアを購入する予定である。
患者への呼吸情報提示デバイスとして、最新型のハードウェアを購入する予定である

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 陽子線のSOBP中心におけるIP応答感度の角度依存性

    • 著者名/発表者名
      神澤 聡、納冨 昭弘、照沼 利之、榮 武二
    • 学会等名
      第106回日本医学物理学会学術大会
    • 発表場所
      大阪
  • [学会発表] 陽子線治療における呼吸性移動の線量分布への影響 -スキャニングの方向依存性-

    • 著者名/発表者名
      神澤 聡、榮 武二、照沼 利之、布施 拓
    • 学会等名
      第105回日本医学物理学会学術大会
    • 発表場所
      横浜

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公開日: 2015-05-28  

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