頭蓋内血管奇形症例に対する高精度照射対応汎用リニアックシステムを用いたフレームレス定位放射線照射に関し、より低侵襲で高精度な照射法の開発のため本研究を行った。適切な標的体積決定のため3次元回転血管造影画像の治療計画への至適統合法につきファントムを用いた基礎的検証を経てその方法を確立した。通常1回のみである照射精度の担保に関し6軸照合補正対応システムにおいて共通する運用法を確立した。メーカーの異なる2機器を用いて、その再現性を確認し臨床適用を行いフレーム固定と遜色ない治療精度を確認した。線量分布の最適化・線量計算の精度向上のためモンテカルロ法を用いたインバースプランの有用性を確認した。
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