• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2014 年度 実施状況報告書

脳定位放射線照射における神経損傷の拡散テンソル画像による解析

研究課題

研究課題/領域番号 25461923
研究機関大阪市立大学

研究代表者

細野 雅子  大阪市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (00315988)

研究分担者 坂本 真一  大阪市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (40464648)
堤 真一  大阪市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 病院講師 (60647866)
三木 幸雄  大阪市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80303824)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワード定位放射線照射 / 画像評価 / MRI
研究実績の概要

平成26年度は、画像解析のために試作した研究用治療計画装置について、昨年度までにトラクトグラフィを治療計画においてROI化するための最適化の作業を行ってきた。研究の大きな流れとしては、臨床において通常の定位放射線照射を施行した患者データを試作機において展開し、実際に施行された治療計画において試作機で計算したDTTをROI化する。その後その線量評価を行うものであるが、DTTのROI化について幾つかの問題解決が必要となった。
1)線画として描出されるDTTをそのままROI化するとvolumeが非常に小さく、ジオメトリの変化を定量的に評価し難い
2)線量による評価を異時的に評価する場合;治療計画時と治療後の効果判定の画像を比較する場合には、同じ座標系でDTTを評価する必要があり、治療後に脳浮腫などにより、正常構造の変位を生じた場合には放射線による影響の評価が困難となる
DTTについては、トラクトの画像化自体にも領域の設定の僅かな違いが再現性にも影響を及ぼすことも考えられるため、左右のトラクトの相対的な評価を異時的に比較検討する方法を考案中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

臨床使用の治療計画装置をベースにした試作機であり、問題点の解決のための方法を考案→プログラミングの作業には、研究分担者のみならず、研究協力者の参加が不可避であり、洗い出した問題点の解決方法の検討に時間が必要であったため。

今後の研究の推進方策

平成26年度に洗い出された問題点;1)線画として描出されるDTTをそのままROI化するとvolumeが非常に小さく、ジオメトリの変化を定量的に評価し難い2)線量による評価を異時的に評価する場合;治療計画時と治療後の効果判定の画像を比較する場合には、同じ座標系でDTTを評価する必要があり、治療後に脳浮腫などにより、正常構造の変位を生じた場合には放射線による影響の評価が困難となる
以上の問題点を鑑み、より再現性の優れた評価方法について左右のトラクトの相対的な評価を異時的に比較検討する方法などを視野に引き続き検討を行っていく。
また、DTT作成の誤差を確認するため、ひとまず治療計画時の画像評価について、前向き研究を計画する。

次年度使用額が生じた理由

研究用治療計画装置の最適化がやや遅れているため、それぞれの研究者が使用する研究用計算機の新たな購入を現段階では控えているため。

次年度使用額の使用計画

研究用治療計画装置の最適化がほぼ完成すれば、新たな購入を考慮する。

URL: 

公開日: 2016-05-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi