放射線により内容を放出する、2種類のマイクロカプセルを用いて、悪性腫瘍検出と治療を検討した。 悪性腫瘍移巣検出型マイクロカプセルは、表面をαvβ3とVEGFR-1抗体で標識、内容をP-selectin抗原とした。転移巣治療型カプセルは表面をP-selectin抗体で標識し、内容をカルボプラチンとした。静脈注射により、腫瘍検出型マイクロカプセルは転移巣をCTで描出させ、1回目の放射線照射で、P-selectin抗原を腫瘍血管に放出した。次に治療型マイクロカプセルを静脈し、転移巣に集積させ2回目の放射線を施行し、カルボプラチンを放出させ、抗腫瘍効果増強と、抗癌剤副作用軽減を行った。
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