研究概要 |
本年度は、画像誘導放射線治療を用いた、肺oligometastasesと肝oligometastasesの臨床研究プロトコールドラフトを分担研究者とともに仕上げた。ただし、研究代表者が平成26年度より所属施設が移動することが年度の途中で決まり、移動後の施設の画像誘導放射線治療装置に合わせた研究プロトコールドラフトに若干、平成26年度中に修正する必要がある。 本年度は上記のような前向き臨床試験の準備とともに、北里大学(研究代表者所属施設)と東京大学(分担研究者所属施設)との共同遡及的研究として、"肺oligo-recurrenceに対する定位放射線治療成績:42例での検討" として、第72回日本癌学会学術総会 (平成25年10月3日~5日, パシフィコ横浜, 横浜)にて研究代表者の新部が口演発表を行った。また、第73回日本医学放射線学会総会 (平成26年4月10日~13日) にても演題提出し、新部が口演発表を行う予定である。さらに、この研究成果を英文論文としてまとめ、Takahashi W, Yamashita H, Niibe Y, Shiraishi K, et al. Pulm Med 2012; 2012: 454107 (査読有, PubMed収載). として報告した。 和文誌としては、日本でもっともよく読まれる放射線医学関係の雑誌である『臨床放射線』8月号の特集として、新部が、『Oligometastases, oligo-recurrenceeの現況と将来:少数転移・再発癌に対する先進的局所治療の可能性』という特集をまとめ、計6論文をまとめ、うち、2論文で共著者をつとめた。分担研究者の白石、山下もともに、筆頭著者の論文を1編ずつ掲載した。 また、日本肺癌学会総会 (平成25年11月21日~22日) ワークショップ8 『少数個転移に対する局所治療の意義』にて指名演者として、"NSCLC脳oligometastasesに対する定位放射線照射: oligo-recurrenceは予後因子になるか?"という発表と討論を行った。
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