研究課題
平成25年度および平成26年度に得られた結果をもとに実施した本研究の本年度(平成27年度)実績の概要は以下のとおりである。(1)平成25年度に試作した空胴共振器を用いた加温実験を再度に渡って検証し、当初の目的どおり目的部位を非侵襲的に局所加温可能であることを確認した。(2)上記(1)の結果を踏まえて、さらに小型の移動携帯可能な空胴共振器を試作し、同様に局所加温可能であることを確認した。(3)さらに本申請内容に「温度分布計測機能」を追加できる可能性を確認した。具体的には、本試作加温システムを用いて寒天ファントムを加温し、同時に「加温前後の超音波画像」を撮像した。この両者の超音波画像の変位量から2次元的に寒天内部の温度分布を非侵襲計測した。この非侵襲計測した温度分布と赤外線サーモカメラによる熱画像とを比較した結果、10~20%程度の誤差であることを確認した。なお、本研究で得られた研究実績は、日本ハイパーサーミア学会誌(Thermalmdicine)および本年4月米国ニューオリンズにおいて開催された、12th ICHO国際会議において公開されている。
すべて 2016 2015
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (2件)
12th International Congress of Hyperthermic Oncology
巻: ABSTRACT ページ: 159
Thermal medicine
巻: VOL. 31, NO.3 ページ: 13-26