放射線誘導浸潤がん細胞で活性化または抑制されている初期応答経路を包括的に解明することを目的とし、in vitroでの浸潤細胞調製法を確立して、細胞マトリックスに浸潤した膵癌由来細胞のメタボローム解析を行った。その結果、浸潤細胞では通常培養細胞群と比較し、(1)解糖系や(2)アルギニン産生に関わる代謝経路、さらに、(3)抗酸化能に関わる代謝経路が重要であることを見出した。また、炭素線照射後の浸潤細胞でも同様の代謝特性を確認した。この研究により、炭素線照射後の浸潤抑制に有用な阻害剤の新しい候補を提案した。
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