研究課題/領域番号 |
25461938
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
海老原 裕磨 北海道大学, 大学病院, 助教 (50632981)
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研究分担者 |
平野 聡 北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50322813)
田中 栄一 北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), 客員研究員 (60374279)
七戸 俊明 北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (70374353)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 蛍光内視鏡 / 胃癌 / センチネルリンパ節 |
研究実績の概要 |
現在、胃癌に対する外科治療としてセンチネルリンパ節の転移有無を指標としてリンパ節郭清を個別に縮小ないし省略し、それに伴って切除範囲を最小限にするセンチネルナゲーション手術が期待されている。しかし現在、早期胃癌に対するセンチネルリンパ節診断の感度がインドシアニングリーン (ICG: indocyanine green)単独では85.4%と一般的に実用化の指標となる感度90-95%以上を超えていないこと、また偽陰性の割合が46.4%と高いことが問題点としてあげられ臨床応用が進んでいない現状がある。本研究の目的は、早期胃癌に対し新規蛍光腹腔鏡システムを用いた術中ICGを使用したより精度の高いセンチネルリンパ節診断法を確立することである。平成25年度、26年度に本システムにて計6回の動物実験を行い、ICG至適濃度設定ならびに注入経路の検討を行った。結果としてICG 77.6 µg(100nmol)と20%Human serum Albumin 33.5 µL(100nmol)を混合し、全量をsterileな生理食塩水にて10mlとし、ICG・HSA溶液0.1mlを腫瘍周囲の間質へ内視鏡用の局注針を用いて漿膜下層へ投与することによりスペクトグラフィーによるリンパ節ICG蛍光波長と強度を確認することができた。また同時に可視光画像と近赤外蛍光画像の合成画像をタイムラグなく表示可能であった。本動物実験の結果をもとに平成27年度より北海道大学病院において臨床研究(UMIN000019275)を行っており、胃癌切除検体にてセンチネルリンパ節検出ならびにICG蛍光スペクトルと可視光画像と近赤外蛍光画像が確認できている。現在、胃癌切除標本におけるセンチネルリンパ節診断精度の検討を行っている。また、本結果を適切なジャーナルに今年度中の投稿を予定しており、国内大手機器メーカーと共同で製品開発にも現在取り組んでいる。
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