研究課題/領域番号 |
25461945
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
上野 豪久 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (10456957)
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研究分担者 |
正畠 和典 大阪大学, 医学部附属病院, その他 (40588381)
山道 拓 大阪大学, 医学部附属病院, その他 (30715165)
梅田 聡 大阪大学, 医学部附属病院, その他 (60715176)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 小腸移植 / 液性免疫 / 拒絶反応 / 補体 |
研究概要 |
一方近年、移植小腸の補体産生と補体制御因子の発現が、液性拒絶反応だけでなく、細胞性拒絶反応に重要である事が、多くのノックアウトマウスを使った実験で明らかになって来た。加えて、実際の臨床でも液性拒絶と補体のC4dの発現が予後を決定する因子である事が報告されている。 ラットの小腸移植モデルのRT-PCR定量を行うため、基礎実験としてsiRNAで遺伝子をノックダウンしたRD細胞のセルラインを使って、RT-PCR法により目的遺伝子の発現について定量した。また、CD59 DAF発現量測定のため、Western blottingの演習を行った。 上記の実験結果を臨床的に応用するために、小腸移植患者の小腸生検より、免疫染色により補体の沈着と、補体制御因子の発現を検査し並びに、患者血清中のFlow-cytometry cross match(FCXM)、donor-specific anti-HLA antibodies (DSA)、補体を測定できるようにするため、小腸移植のみでは検体数が不足するため、同じく液性免疫が関与している肝移植後の肝移植患者の余剰検体と、余剰血液サンプルを利用してDSAの測定を行った。また、RD細胞のセルラインを使用してFlow cytometryの実験を行った。 また、臨床小腸移植のデータと検体を集めるために、国内の小腸移植のレジストリーを作成して小腸移植のデータの収集が行えるようにした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
今回の研究のために基礎実験手技を確立しなければならないため実験計画がやや遅れている。また、動物実験のための書類手続き等に時間がかかり、動物実験の準備に時間がかかっている。
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今後の研究の推進方策 |
早急にラットの動物実験の系を確立する。また、小腸移植の臨床患者については小腸移植の実施を急ぐものとする。
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次年度の研究費の使用計画 |
実験がやや遅れており、実験資材 特にラットの購入が遅れているため。 来年度の予算と合算して試薬・機械等を購入するため。
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