研究概要 |
平成25年度は, マウスInterleukin-23遺伝子発現アデノウイルス導入樹状細胞(IL-23-DC) とがんに対する免疫応答を抑制する経路(CTLA-4, PD-1, TIM-3) に焦点を当て, CTLA-4, PD-1, TIM-3に対する阻害抗体を用いて, IL-23-DC遺伝子治療における相乗効果に関する検討を担がんマウスモデル(B16F10, MCA205, MC38)を用いて行う予定であったが、平成25年7月3日~平成26年3月31日まで, 産前・産後休暇および育児休暇を取得したため, 進捗はほぼなし. それらの検討のためのモデル構築(抗体の投与量、タイミングおよび回数の検討) のみ完了した.
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今後の研究の推進方策 |
平成25年度の予定していた計画を実施する. その研究実施計画の内容に主な変更はない. 引き続き、IL-23導入DCとCTLA-4, PD-1, TIM-3に焦点を当て, それらに対する活性化抗体あるいは阻害抗体を用いて, IL-23-DC遺伝子治療における相乗効果に関する検討を担がんマウスモデル(B16F10, MCA205, MC38等)を用いて行う. マウス実験モデルの構築(抗体の投与量、タイミングおよび回数の検討)がメインとなる. 平成26年度の予定していた計画を実施する. その研究実施計画の内容に主な変更はない. 平成27年度は、平成26年度に行った研究に関して, 相乗効果の検討と, その相乗効果のメカニズムに関する解析として, 治療後のマウスの腫瘍浸潤リンパ球, 所属リンパ節ならびに脾臓における抗腫瘍免疫反応の性質と程度を各種免疫学的手法を用いて検討する. 平成27年度の予定していた計画を実施する. その研究実施計画の内容に主な変更はない. 平成28年度(現在、産前産後の休暇又は育児休業の取得に伴う補助事業期間延長承認申請中)は, 相乗効果を示した抗体の数種をコンビネーションで投与し, 完全治癒が可能な治療法を模索していく.
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