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2015 年度 実績報告書

乳癌に対するトラスツズマブ効果予測因子としてのニューロピリン1陽性免疫細胞の意義

研究課題

研究課題/領域番号 25461980
研究機関京都大学

研究代表者

鈴木 栄治  京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (00612897)

研究分担者 佐藤 史顕  京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (20467426)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード乳癌 / 腫瘍微小環境 / ニューロピリン / トラスツズマブ / HER2
研究実績の概要

①ニューロピリン-1は単球由来マクロファージに発現し、腫瘍局所においてCD4陽性FOXP3陰性T細胞に発現する:末梢血単核球中のニューロピリン-1発現をフローサイトメータ、ウエスタンブロット、qRT-PCRにて確認したところ、単球由来マクロファージにのみ強く発現していることを発見した。一方腫瘍局所においてニューロピリン-1はTII中のCD4陽性FOXP3陰性T細胞にのみ強く発現していた。
②マクロファージに発現するニューロピリン-1は細胞間接触によりCD4陽性T細胞を活性化する:in vitroにおいてニューロピリン-1発現マクロファージとナイーブCD4陽性T細胞を共培養行った。結果、両細胞が直接接触する条件のみにおいてナイーブCD4陽性T細胞は活性化された。さらにタイムラプス解析において、直接接触する際に、マクロファージ膜上のニューロピリン-1分子がCD4陽性T細胞上に移動することが確認された。
③ニューロピリン-1をノックダウンする事により、抗体依存性の抗腫瘍効果は減弱する:マウスに移植するマクロファージのニューロピリン-1をsiRNAによりノックダウン行った。ノックダウン群のマウスに対する抗体依存性抗腫瘍効果は非ノックダウン群に対して有意に減弱することを確認した。更にノックダウン群ではTIIs上のニューロピリン-1陽性CD4陽性T細胞が有意に減少した。この結果からマクロファージ上のニューロピリン-1は、CD4陽性T細胞の活性化を介して抗体依存性抗腫瘍効果に寄与する事が示唆された。
④ニューロピリン-1陽性TIIsは抗HER2療法の効果予測因子となりうる:京都大学の組織バンクシステムを利用して術前化学療法として抗HER2療法を行った28症例を初期解析として検討した。結果、治療前のニューロピリン-1陽性TIIsは抗HER2療法の効果並びに予後と相関を示した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2016

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Proteomics analysis of breast cancer cell-specific proteins that are transferred to immune cells via trogocytosis2016

    • 著者名/発表者名
      Eiji Suzuki
    • 学会等名
      AACR
    • 発表場所
      New Orleans
    • 年月日
      2016-04-16 – 2016-04-20
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2017-01-06  

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