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2013 年度 実施状況報告書

低出力超音波パルスによる腎尿細管細胞再生促進法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 25461991
研究種目

基盤研究(C)

研究機関京都府立医科大学

研究代表者

牛込 秀隆  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (90405283)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワードLIPUS / 腎尿細管再生 / 虚血再灌流障害
研究概要

本研究は、実際の骨折治療に用いられる低出力超音波パルス(Low Intensity Pulsed Ultrasound; LIPUS)に細胞再生促進作用があることに着目し、LIPUSを用いた新たな腎尿細管再生促進法の開発を最終目的とする。今回計画している研究の目的は、①急性腎障害動物モデルを用いて、LIPUSにより細胞再生促進効果があるかを血液生化学や病理組織学的に検討し知見を得ること。②LIPUSにより増強する細胞増殖因子、遺伝子を解析し、細胞再生促進のメカニズムを探求することである。
まず、LIPUSのin vivoにおける腎障害回復促進を検証するため、マウス虚血性急性腎障害モデルを用いて、①病理組織学的検査で腎組織障害度を評価した。結果は、再灌流後12時間でLIPUS群の組織障害が経度であった。②血液生化学検査でも再灌流後12時間でのLIPUS群におけるsCr、BUN上昇は経度であった。③免疫組織化学染色検査による細胞周期G1期の細胞核を染めるKi67免疫染色により、再灌流後12時間におけるLIPUS群での腎尿細管細胞増殖が促進されていたことを認めた。④RNAの定量検査により、再灌流後12時間のLIPUS群での細胞再生増殖因子であるEGFのmRNAの上昇をreal time RT-PCRにより確認した。
現在、in vivoにおけるLIPUSによる腎障害時の腎尿細管再生促進作用に関して、マウス虚血再灌流障害モデルにおける腎実質細胞を用いて検証を行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

想定したよりもin vivoによる実験が滞ってしまった。マウスの実験における投与麻酔量に問題があったことが、後に判明し、麻酔量を適正にして投与することにより、実験の進行度が上昇した。

今後の研究の推進方策

マウスに投与する麻酔量を適正にすることで進行度が早まったin vivoおよびin vitroにおける検証実験を進めるとともに、LIPUSにより強い腎尿細管再生促進を認めた場合、cDNAマイクロアレイ遺伝子発現を各実験群で調べる予定としている。

次年度の研究費の使用計画

想定したよりもin vivoによる実験が滞ってしまった。マウスの実験における投与麻酔量に問題があったことが、後に判明し、麻酔量を適正にして投与することにより、実験の進行度が上昇した。
麻酔量を適正にして投与することにより、in vivoの実験の進行度が上昇したので、このままin vivoの検証実験をすすめ、in vitroの実験も行い、予定実験の遅れを取り戻せる見込みがある。

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公開日: 2015-05-28  

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