現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
現在までに次の6種類の細胞株を用いてトランスポゾンを導入した。MCF7(ER(+),HER2(-)), T47D(ER(+),HER2(+)), BT474(ER(-),HER2 (+)), SKBR3(ER(-), HER2(+)), MDA-MB468(ER(-),HER2 (-))。この中で、本年度に最も研究が進んだ細胞株と薬剤の組み合わせは、MCF7に対するエリブリン耐性遺伝子の同定である。エリブリンの添加に対して生き残り、コロニーを形成した数は約100種を超え、これらを解析した結果、約20種類の耐性遺伝子候補が同定された。現在これら候補についての各々の機能解析を行っており、さらに有用な遺伝子を絞り込む予定である。また、ER陰性かつHER2陽性の2株についても、ラパチニブに対する耐性遺伝子の候補が数多く同定され、その中にPIK3CAなどの既知の耐性に関わる遺伝子も含まれていることから、本研究で用いている実験系が正しく機能していることが確認された。
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