研究課題
本研究では、我々独自の全く新しい、トランスポゾンを利用した薬剤耐性遺伝子スクリーニング法を用いて、乳癌細胞株における薬剤耐性遺伝子の同定を試みることを目的とする。本システムを用いることで、ヒトゲノム上に存在する全ての遺伝子を網羅的に対象としたスクリーニングが可能であり、しかも「任意の乳癌細胞株」と「任意の薬剤」を用いて薬剤耐性に寄与すると考えられる遺伝子の検索が可能となる。本研究を進めることで、乳癌治療における薬剤選択に大きな貢献が可能となると考えられる。当該年度では、各サブタイプにおける乳癌細胞株についてtransposon tagged cell libraryの樹立に成功し、こちらを用いて様々な薬剤の添加を行った。特に、エリブリンをホルモン陽性乳癌細胞株であるMCF7に添加し、耐性株を樹立することを行い、約80種類の耐性株をピックアップした。こちらに対して、適切な処理を行った後に、シーケンスを行ったところ、耐性遺伝子となる可能性がある候補遺伝子を同定することができた。
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Int J Oncol.
巻: 47(3) ページ: 867-74
10.3892/ijo.2015.3085.