研究成果の概要 |
乳癌組織を用いて免疫染色を行い、未熟樹状細胞はおよびCD1aで、成熟樹状細胞はCD83を用いて標識した。その結果樹状細胞の成熟度とCD83の発現とには相関が認められた。またVEGFとTGFβの発現とCD83の発現とには負の相関が認められた。一方、CD1aやS100とには相関が認められなかった。つまりVEGFとTGFβの発現は樹状細胞の成熟のメカニズムに関与していることが示された。CCR6), CCR7, macropharge MIP-3aの発現と樹状細胞の成熟度とに相関は示されなかった。さらに腫瘍内成熟浸潤樹状細胞の多寡が進行乳癌患者の重要な予後因子の1つであることが証明された。
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