研究課題
マウスリンパ節転移モデルを用い、固形癌におけるC反応性蛋白(CRP)を用いた新規リンパ節転移抑制法の開発とそのメカニズムの解明を行った。マウス由来の扁平上皮癌培養細胞(5x106/100μl)を、吸入麻酔下に、6-7周齢のC3H/HeNマウス(♀)背部皮下に移植し、5週後にこの癌細胞が鼠径リンパ節に転移するというリンパ節転移モデルを作成した。約80%がリンパ節転移を引き起こすモデルである。このリンパ節転移モデルを用いて、最もリンパ節転移抑制効果が得られるCRP内服量の検証をマウスおよび大動物で行う予定であった。マウス実験では仮説通りの結果が得られなかった。このため大動物実験での検証に進んでいない。また、CRPと抗がん剤および放射線との併用効果について検証する予定であったが、上述のようにCRP内服によるリンパ節転移抑制効果が得られなかったため、抗がん剤および放射線との併用効果についても検証できなかった。一方、 CRPによるリンパ管新生抑制/リンパ節転移抑制が脂質メディエーターによるものであることを検証した。癌細胞による脂質メディエーター産生およびその産生責任酵素活性が、転移リンパ節・非転移リンパ節それぞれで、そしてまたCRP投与群とコントロール群で異なるかどうかを検討した。マウスリンパ節転移モデルを用いた実験で、リンパ節転移に脂質メディエーターが深く関わっていることが確認された。リンパ節転移機序、そしてリンパ節転移抑制に関する新たな知見を得た。また、CRPによるリンパ節転移抑制機序に脂質メディエーターが深く関わっている可能性が示唆された。
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