研究課題
術前化学放射線療法後切除標本におけるT細胞の浸潤の程度について5例のパラフィン切片で検討したところ,T細胞浸潤の程度は症例により差が大きく,病理学的効果判定との間に明かな関連性は認められなかった。十分量のtRNAが採取できず,これらの症例におけるmiR-222, miR-339発現の解析は困難であった。食道扁平上皮癌細胞株において,DicerをsiRNAで抑制するとmiR-222,miR-339がdown-regulateされており,ICAM-1の発現が増強する可能性が示唆された。T細胞浸潤の認められる食道癌においては,本研究で示されたmiR-222およびmiR-339をターゲットにした治療が化学放射線療法の効果を増強する可能性があり,これを証明すべくさらにin vitroの検討を進めたい。また,食道癌局所にT細胞が浸潤するメカニズムについても不明な点が多く,こちらについてもさらなる研究が必要であると思われる。
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