固形癌には低酸素領域が存在する。低酸素環境下癌細胞は浸潤・転移能亢進や抗がん剤耐性を示す。代表研究者はsiRNAによるHIF-1α発現ノックダウン(KD)が、低酸素下胃癌細胞株58As9のWarburg効果を抑制することで過剰活性酸素産生を介し、apoptosisを誘導することを証明した。また、グルコース(G)+インスリン(I)付加がHIF-1αKDによるapoptosis効果を増強させることをin vitroおよびin vivoにて立証し報告した(PLoS ONE 2015)。現在、HIF-1α阻害剤YC-1+GIが同様の効果を示すことを証明し、臨床応用に向けin vivo解析を行っている。
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