研究実績の概要 |
平成26年度は、スキルス胃癌細胞株58As9, 44As3特異的に低酸素誘導される(非スキルス胃癌株MKN45, MKN74では発現誘導が見られない)ANGPTL4, LOXL2遺伝子に着目し研究を進めた。まず、これらの低酸素誘導発現がHIF-1a, HIF-2aいずれに依存するかをHIF-1aおよびHIF-2a siRNAをトランスフェクション後、HIF-1aおよびHIF-2aのノックダウン効果を解析したところ、58As9, 44As3共にANGPTL4, LOXL2の低酸素誘導発現は、HIF-1a&HIF-2a両者に依存することが明らかとなった。さらに、58As9株にANGPTL4および LOXL2のsiRNAプラスミドをトランスフェクションし、それぞれのstable transfectantを樹立した。さらにWestern blot法にてANGPTL4およびLOXL2ノックダウン効果を確認した。現在、それぞれのtransfectantを複数株用いて、in vitro機能解析(増殖能、運動能、浸潤能)を行っているところである。
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