研究課題
胆管癌皮下発癌モデルにTLR7 アゴニストであるイミキモドを投与し、その抗腫瘍効果を検討した。生食投与群において腫瘍の縮小は認めなかったが、イミキモド投与群において明らかな腫瘍の縮小を認め、この切除標本を用いてTLR7の関連分子としてMyd88、IRF (Interferon regulatory factor)ファミリーの発現についてリアルタイムPCR、ウェスタンブロティングによる解析をおこなった。TLR7 を標的にしたsiRNAによる機能解析:TLR7 を標的にしたsiRNAを胆管癌細胞株に導入し増殖能(MTT アッセイ法)の検討を行った。また膵癌細胞株に関してもTLR7 を標的にしたsiRNAを導入し、増殖能(MTT アッセイ法) 、浸潤能(インベーションアッセイ法) 、アポトーシス(TUNEL 法)について検討した。TLR7 アゴニストであるイミキモドを胆管癌細胞株、膵癌細胞株に投与し、増殖能(MTT アッセイ法) 、浸潤能(インベーションアッセイ法) 、アポトーシス(TUNEL 法)、運動能(スクラッチアッセイ)、足場依存性増殖(コロニーフォーメーションアッセイ)などの機能解析を継続した。他のTLRファミリーであるTLR4のアゴニストをラット炎症モデルへ投与し、免疫誘導に関してIL6、TNFaの発現をリアルタイムPCRにて検討した。炎症により発現亢進したIL6、TNFaはTLR4のアゴニストによりその発現は低下した。同様にTLR4のアゴニストをラット炎症モデルへ投与した際のIL6、TNFaの発現をELISA法にて検討した。