研究課題
術前化学放射線療法(CRT)後直腸癌症例に対し、CD26/DPPIV、programed death ligand 1(PD-L1、CD8、Foxp3の免疫組織学的染色を行った。直腸癌CRT後癌細胞におけるCD26高発現は、漿膜浸潤、脈管侵襲、治療抵抗性に関与していた。一方、癌間質CD26高発現は、術後再発・予後に関与しており、癌間質CD26高発現は独立した予後規定因子であった。また、癌間質CD26遺伝子発現についても同様に、CD26発現群は予後不良であった(学会発表・論文投稿受理)。PD-L1高発現は、脈管侵襲、術後再発に関与しており、無再発生存率、全生存率ともに不良であった。また、PD-L1高発現は、独立した再発予測因子であった。PD-L1高発現例では、CD8陽性細胞数の有意な減少を認めた。PD-L1発現の放射線による変化を確認するために、大腸癌細胞株を用い、遺伝子発現変化を検討したところ、放射線によりPD-L1遺伝子発現は低下していた(学会発表・論文投稿受理)。
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Int J Clin Oncol.
巻: 21 ページ: 350 - 358
10.1007/s10147-015-0902-8
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10.1007/s10147-016-0962-4