大腸癌の新たなバイオマーカーとして血漿エクソソーム由来のmicroRNAに注目し、早期癌診断、再発予測診断、治療効果診断のmicroRNAパネルを作製し、有用性を検討した。早期癌診断パネルは、健常人でいずれのmicroRNAも陰性を示したのに対し、早期大腸癌はいずれかのmicroRNAが陽性を示した。再発予測診断パネルの有用性を、大腸癌530例で検討した結果、選択したmicroRNAは、再発高危険群および予後予測のバイオマーカーとして重要であることが判明した。化学療法剤と分子標的薬投与症例で、治療効果モニタリングパネルの有用性を検討したところRECISTの結果を反映しており有用性が確認された。
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