リンパ節外転移・リンパ節外浸潤は大腸癌の予後因子とされるが、その診断法は確立しているとは言えない。そこでこれらを診断する新しい方法の確立を試みた。 1.当科で治癒切除を行ったT3-4, N0-2の大腸癌においてリンパ節外転移を脈管侵襲型と結節型に分類し、リンパ節外浸潤と共に評価しその結果をBMC Cancer(2015) 15:859に発表した。 2. リンパ節外転移陽性例の内で、遠隔転移のある4例と、転移再発の無い4例の原発巣での遺伝子発現をマイクロアレイで比較検討した。その結果p53関連のパスウェイが阻害されており、CD82が低下していた。更にCD274も関係している結果が示された。
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