研究課題
基盤研究(C)
本課題研究により得られた以下の知見を論文あるいは学会で報告した。肝癌において、(1)転写因子STAT4発現は細胞性腫瘍免疫指標であり予後不良因子である。(2)非癌部におけるCD44遺伝子(癌幹細胞指標)発現は、切除後の多中心性・肝内転移再発に関与する。(3)非癌部Fbxw7(癌抑制遺伝子)低発現群では有意に多中心性再発が高頻度であり、Fbxw7低発現が肝発癌に関与する。(4)細胞増殖因子Nek2遺伝子の高発現は腫瘍悪性度と関連し、再発危険因子となる。(5)肝癌細胞を肝星細胞と共培養することで肝癌細胞の増殖・浸潤・遊走能が増強し、経路としてIL-6やMMP-9が関与する。
消化器外科