研究課題
GEM-CRTを施行した過去130例の切除標本を用いて、膵癌幹細胞・ニッチの存在部位と程度を同定し、予後との関連を検討。GEM-CRT治療抵抗性膵癌における癌幹細胞マーカーと特性の検証:治療抵抗性に関連した癌幹細胞の局在、癌幹細胞特性維持に影響する細胞外マトリックス(テネイシンC)からみたGEM-CRT治療抵抗性獲得機序を外科病理学的に検討する 検体:倫理委員会承認のもと、2005年以降にGEM-CRT施行後に切除した130例の膵癌組織ホルマリン固定標本を使用する。方法:膵癌特異的がん幹細胞マーカー、細胞外マトリックスの局在を免疫組織学的に評価し、癌幹細胞ニッチとGEM-CRT治療抵抗性との関連を外科病理学的に検討する。免疫染色: 1)癌幹細胞マーカー: CD44+,CD24+,ESA+,CD133+膵癌細 2)細胞外マトリックス:テネイシンC、N-Cadherin 検討項目:GEM-CRTの臨床効果、組織学的効果、予後(全生存期間、無再発生存期間)、再発形式。上記検討により、癌幹細胞の存在部位、癌幹細胞ニッチの局在、特性とGEM-CRT治療抵抗性ならびに予後との関連が明らかになる。特に、GEM-CRT有効群(臨床効果良好または組織学的効果良好群)と無効群の比較検討を行うことにより、がん 幹細胞ニッチにおけるGEM-CRT治療抵抗性獲得機序が外科病理学的に明らかにする。
2: おおむね順調に進展している
全例の免疫組織染色は行えていないが、概ね軌道に乗りつつある。また、膵癌術前化学放射線治療の成績を論文としてアクセプトされつつある。
今年度は残りの免疫染色を仕上げ、論文して投稿し、動物実験へと進みたい。
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Pancreas
巻: 43 ページ: 350-360
10.1097/MPA.0000000000000059.