研究課題/領域番号 |
25462114
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
池本 哲也 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (20398019)
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研究分担者 |
荒川 悠佑 徳島大学, 大学病院, 助教 (00448325)
島田 光生 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (10216070)
金本 真美 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (10448326)
宇都宮 徹 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 准教授 (30304801)
岩橋 衆一 徳島大学, 大学病院, 特任助教 (30531751)
森根 裕二 徳島大学, 大学病院, 助教 (60398021)
居村 暁 徳島大学, 大学病院, 助教 (90380021)
齋藤 裕 徳島大学, 大学病院, 医員 (50548675)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 膵島移植 / IBMIR / ADSC / 移植免疫 |
研究概要 |
当研究においては、実験計画に基づき、まずin vitroでADSCの傷害膵島保護作用について実証し、次いでin vitroでに報告のあるclosed circulation systemを用いてADSCのIBMIRの制御効果について詳細な検討を行うこととしている。平成25年度は「研究実施計画」に照らすと、(研究1-1)ADSCと膵島共培養による細胞保護効果の実証(in vitro)のためにADSCおよび膵島1.0x105をTranswellTM kitを用いて両者を隔絶膜あり/なしの条件下で培養し、細胞のquality(純度、viability、recovery rate)を評価した。その結果は以下の通りである。膵島recovery率、viabilityは共培養群で有意に良好であり(P<0.05)、上清中のインスリン、IL-6、IL-8、VEGFが共培養群で高値 (P<0.01)であった。VEGFを抗VEG薬添加によって阻害すると、viability・インスリン濃度は低下した。 現在、(研究1-2)ADSCの凝固系・免疫担当細胞に対する反応に関する検討(in vitro)のためにマウス脾臓よりMagnetic cell sortingの手法を用いて表面マーカーによりT細胞、B細胞、マクロファージ、樹状細胞に分離を行い、各々の細胞について上記の隔絶膜を用いた培養系を用いて、細胞接触あり/なしで混合培養を行い、同様にサイトカイン分析を行い、その結果を解析中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
「研究の目的」に照らして、現在、研究1-2)ADSCの凝固系・免疫担当細胞に対する反応に関する検討(in vitro)が終了しているところであるが、マウス脾臓よりMagnetic cell sortingの手法を用いて表面マーカーによりT細胞、B細胞、マクロファージ、樹状細胞に分離の過程において、共培養に十分な細胞数(特にマクロファージ、樹状細胞)が得られなかったため、一時的に進捗が遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
今後の推進方策:一応in vitroに関してはデータが得られたので、実験計画に基づき、平成26年度以降はin vivoの検討を行う。ただし、マウス同種膵島移植IBMIRに関するモデルは未だ確立されていないため、実験計画に明記されたマウス実験系を早急に確立し、補体系の評価を行ってIBMIRの検討に耐えうるかを判断する。不能であれば、すでに確立されている通常のマウス同種膵島移植モデルを用いて、経時的に肝を摘出し免疫組織学的検討を行い、次年度の大動物実験に備える。
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次年度の研究費の使用計画 |
計画書作成時に購入予定であった消耗品の価格変動のため 次年度への繰越額は消耗品に使用予定である
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