研究課題/領域番号 |
25462115
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
岡野 圭一 香川大学, 医学部附属病院, 准教授 (20314916)
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研究分担者 |
谷内田 真一 独立行政法人国立がん研究センター, その他部局等, その他 (20359920)
鈴木 康之 香川大学, 医学部, 教授 (40304092)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 膵神経内分泌腫瘍 / DAXX / ATRX / TSC2 / PTEN / PNET |
研究概要 |
香川大学医学部附属病院で切除された膵神経内分泌腫瘍25検体を用いて主要5遺伝子(DAXX、ATRX、MEN1、TSC2、PTEN)の免疫組織化学染色を施行中である。各抗体の条件設定を終了し、上記の免疫組織化学染色を完了している。さらに生命予後や再発パターンを含む臨床・病理学的な因子のデータ収集を終え、現在、免疫染色の評価とその関連性に関する検討の準備を行っている。 さらに分裂能の評価の必要性や最近の文献より、さらに詳細なメカニズムに関する評価のためにp53、p16、Rb(RB1の発現タンパク)、Ki67を追加し、現在、それらの免疫染色を行っている。症例数の増加のために高知大学、徳島大学、愛媛大学からの協力を得る準備をととのえ、高知大学より11症例の組織ブロックと臨床情報の提供を得ている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
免疫染色に関しては条件設定を終え、当初予定していた香川大学医学部附属病院で切除された膵神経内分泌腫瘍の染色を終了した。生命予後や再発パターンを含む臨床・病理学的な因子のデータ収集も概ね順調に進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
今後は現在まで免疫染色を終えた症例の評価を行っていく。同時にそれらの症例のシークエンス解析(サンガー法)を行う。その遺伝子異常と、生命予後や再発パターンを含む臨床・病理学的な因子との関連性を検討する。 膵神経内分泌腫瘍は比較的まれな疾患のために、単一施設における症例数は限定されることから四国四大学(徳島大学、愛媛大学)の協力を得た上で現在の倍程度の症例数増加を目指し、本研究のクオリティーを高めていく。
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次年度の研究費の使用計画 |
香川大学医学部附属病院で切除された膵神経内分泌腫瘍25検体を用いて主要5遺伝子(DAXX、ATRX、MEN1、TSC2、PTEN)の免疫組織化学染色を施行中である。上記の免疫組織化学染色を完了しているものの、追加評価のためにp53、p16、Rb(RB1の発現タンパク)、Ki67の免疫染色を四国細胞病理センターで行っているために、25年度内の納品に遅れが生じた。 現在免染を終了している検体と追加分を含めて、本年5月に納品予定であり、その後に次年度使用額で執行される予定である。
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