研究課題/領域番号 |
25462125
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研究機関 | 杏林大学 |
研究代表者 |
鈴木 裕 杏林大学, 医学部, 助教 (30407001)
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研究分担者 |
杉山 政則 杏林大学, 医学部, 教授 (20192825)
阿部 展次 杏林大学, 医学部, 准教授 (40266747)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 膵腫瘍の分子生物学的研究 |
研究概要 |
平成25年度は、まず、過去の診療録を検索し、対象となる症例を抽出、集積した。 その結果、膵嚢胞性粘液腫瘍(Mucinous cystic neoplasm, MCN)は16例、正常膵組織20例、通常型膵癌20例、正常卵巣組織20例を集積した。研究のプランニングの時点ではこれらの疾患のみを対象としたが、通常型膵癌と同様に膵管上皮から発生し、MCNと同様に多量の粘液を産生する、膵管内乳頭粘液性腫瘍(Intraductal papillary mucinous neoplasm, IPMN)も対象とし、これを20例集積しえた。 その後、研究をすすめることとしたが、研究を滞りなく進めるための手技の訓練が必要と思われた。 そのため、レーザーマイクロダイセクションをはじめ、リアルタイムPCRや各免疫染色の各実験手技の訓練を繰り返し行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究開始当初は、平成25年度はリアルタイムPCRによるDNA発現の測定を行う予定であった。 しかしながら、まず合計100例近い症例の抽出と集積に時間を要した。 さらに、レーザーマイクロダイセクションからリアルタイムPCRまでの実験手技を効率よく行うためのプロトコールの構築にも多くの時間を要した。 以上の理由により、平成25年度の研究遂行が少々遅れをとることになった。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は、実際に標本の解析を行う。 実際にはリアルタイムPCRから免疫染色までを一連のプロトコールに従い実施する。 まず、エストロゲンレセプターαから始め、エストロゲンレセプターβ、プロゲステロンレセプター、コアクチベーターやコリプレッサーとひとつでも多くの解析を行う予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成25年度は、実験自体の進行が遅れ気味であったために、実支給額よりも実支出額が少額となった。 平成26年度は、実験手技の大幅な進行が見込まれ、試薬や抗体などの消耗品に多くの支出が充てられる予定である。
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