本研究は肝内胆管がんに対し、内視鏡的に肝内胆管の腔内からレーザー光を照射する光線力学的治療(photodynamic therapy以下、PDT)の確立を目指して行った。本研究では外径は1mm弱の極細の複合型ファイバ(以下、ファイバ)を作成した。 成果:1) ファイバは脆弱であるため、既成の内視鏡用カニューレを改造して、専用のシース(鞘)を作成した。先端には屈曲形状をつけ、洗浄機能を付加させた。2) ブタの胆道粘膜の観察と同部へのPDTを施行した。ブタを1カ月間観察し、その後犠牲死させた。PDT照射部の胆道粘膜は正常に戻っていた。本研究で同ファイバによるPDTは生体内で使用可能なことを示し得た。
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