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2015 年度 実績報告書

低酸素応答システムを標的とした超音波遺伝子導入による病的心筋リモデリングの制御

研究課題

研究課題/領域番号 25462134
研究機関岐阜大学

研究代表者

松野 幸博  岐阜大学, 大学院医学系研究科, 非常勤講師 (10542409)

研究分担者 竹村 博文  金沢大学, 医学系, 教授 (20242521)
島袋 勝也  岐阜大学, 医学部附属病院, 講師 (20362163)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード心筋疾患外科学 / 遺伝子治療 / 心筋リモデリング / 低酸素応答
研究実績の概要

本研究の目的は、心不全の発症メカニズムにおいて重要とされる低酸素応答システムに関する最新の知見を応用し、その代償期から非代償期に至る期間に、徐放性のあるゼラチンハイドロゲル封入遺伝子を超音波遺伝子導入法を用いて心筋細胞へ効率的に導入し、心不全へ至る病的心筋リモデリングを制御することである。
具体的には、心不全発症メカニズムにおいて重要とされる低酸素応答システムを標的とし、遺伝子工学的に作成した癌抑制遺伝子p53-Ig遺伝子およびHypoxia inducible factor-1(HIF-1)遺伝子をゼラチンハイドロゲル心膜シートへ封入し、超音波マイクロバブル法を用いて心筋細胞へ効率的に導入することである。つまり心筋細胞と血管内皮細胞の細胞間ネットワークに着目し、p53とHIF-1との結合を阻害し、同時にHIF-1遺伝子を導入し高発現させることによりVascular endothelial growth factor (VEGF)を誘導・活性化することで血管新生を促進し、病的心筋リモデリングを制御することである。
本研究は従来の治療法が奏功しない重症慢性心不全に対し、より合理的・効率的かつ安全性の高い治療プロトコールが確立可能であり、現在研究・臨床試験段階にある心不全治療法を加速度的に進行するものと期待される。
初めにin vivoにおける遺伝子導入および導入遺伝子発現の確認を行い、続いてin vitro実験にて確認した既存のGFP遺伝子をマウス心へ超音波遺伝子導入法を用いて導入し、その遺伝子発現を蛍光顕微鏡下で確認した。
現在、機能性遺伝子の作成およびその遺伝子発現効果につき検討中である。また今後、遺伝子導入効率を上げるために遺伝子封入心膜シートの作成を試み、実験的検討を行う必要がある。

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公開日: 2017-01-06  

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