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2013 年度 実施状況報告書

温度応答性ポリマーを用いた心室中隔穿孔修復術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 25462135
研究機関名古屋大学

研究代表者

大島 英揮  名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (40378188)

研究分担者 藤本 和朗  名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (70644665)
碓氷 章彦  名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30283443)
成田 裕司  名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (60378221)
岡田 正穂  名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (20566989)
八神 啓  名古屋大学, 医学部附属病院, 医員 (60721818)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワード温度応答性ポリマー
研究概要

温度応答性ポリマーは32度以下では液体状であり、生体の温度(36~37度)ではゲル化する。この特性を利用し、低温で液化したポリマーを37度の心筋内へ注入し心筋組織内でゲル化させる。これらのポリマーは心筋内へ注入し組織の強靱性を改善させることを目的として開発されていないため、どのポリマーを選択すべきか、どれほどの量を注入すべきか、どれほどの深さに注入すべきか、などに関しては、これまで一切の研究がなされていない。
まず、この研究の第一段階として、ポリマーの同定と注入法を確定する。食用心筋にポリマーを注入し心筋内でゲル化させた後に、その力学的特性を測定し、ポリマー物質と注入方法による比較検討を行う。このデータをもとに、ポリマーの選定と注入方法を確立する。実臨床同様、ゲル化していないポリマーを注射器に充填し心筋組織内に注射針を用いて注入する方法を施行した。
1.単回注入試験: 厚さ1cm、縦横3x3cmの食用心筋片を37度に温め、32度の温度応答性ポリマーを、その中心に0.1ml, 0.2ml, 0.3ml, 0.5ml, 1.0mlを注入し注入後の形態的変化を調べた。
2.分割注入試験: 厚さ1cm、縦横4x4cmの食用心筋片に1x1cmの格子をマーキング。その格子の交点、計9ポイントにポリマーを注入する。注入量は0.1ml, 0.2ml, 0.3mlの三用量を行い、比較検討をした。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

1.市販されている温度応答性ポリマーの入手が極めて困難であること
2.また、その市販されているポリマーでは強度の脆弱性も危惧され、別のポリマーを探索する必要性があるため
3.もし、新たにポリマーを開発する必要性があると判断された場合には、研究協力者に依頼する必要があるため

今後の研究の推進方策

・現在発注しているポリマーを出来る限り早く入手できるよう再度要請する。
・研究協力者に依頼し、新たなポリマー作成の可能性について検討を行う。試作品を作成することができれば、順次テスト実験を開始していく。
・万が一、入手もしくは開発に時間を要し、さらに遅れるようであれば、現在医療用として臨床で使用されている、ウレタンポリマー(Hidrofit® TERUMO社)を代用して、pilot-studyを開始する。
・本年度中にはEx vivoとIn vivoによる安全性試験まで到達することを最優先事項とする。

次年度の研究費の使用計画

発注したポリマーの納期が大幅に遅れているため。
今年度に納入されるため、次年度使用額は、それに充当させる。

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公開日: 2015-05-28  

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