研究課題
昨年度から継続して、先天性心疾患の中でも特に手術難易度が高い左心低形成症候群術後における大動脈形成部でのエネルギー損失からくる心機能への影響をこれまでに集めたデータをもとに解析を行った。その上で、3Dモデリングソフトを用いた、仮想手術による、wall shear stress及びエネルギー損失の変化を解析した。実際のNorwood術後患者に対しても解析を行い、次段階手術である両方向性グレン手術時に、エネルギー損失を生じている部分に対してシミュレーションに基づいた理想的な形状での大動脈再形成術を行うことにより、wall shear stress及び、エネルギー損失が軽減されることを立証した。最終年度は学会発表や論文執筆にも注力し、15症例のNorwood手術術後患者における解析結果をアメリカ胸部外科学会にて採択され、発表予定である。
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