初年度は超音波血流可視化ソフトウェアを用いて1例のNorwood手術後の大動脈再建前後での血流の可視化を行った。大動脈渦流のパターン、壁ずり応力のパターンが従来のCTを用いた血流解析の結果と一致することを確認した。2年目は4DMRIを用いて血流シミュレーションのデータのvalidationを行った。24例のデータの解析の結果、壁ずり応力が70パスカル以上ではエネルギー損失が大きく、心機能への影響が懸念されるため再手術が必要となることがわかった。最終年度はエネルギー損失が大きい症例に対してシミュレーションに基づいた理想的な形状に近づける再手術により、エネルギー損失が軽減されることを立証した。
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