研究課題
基盤研究(C)
近年、歯周病を始めとする歯科疾患と心疾患や動脈硬化、糖尿病などの慢性疾患との関与が注目されている。本研究では、歯周病菌による大動脈瘤の発生および進展への直接的関与を証明することを目的に、大動脈瘤壁での生菌(“生きた”歯周病菌)の検出と、その生きた歯周病菌による大動脈瘤形成メカニズムの分子レベルでの解析を行ってきた。これまでに大動脈瘤手術患者の大動脈サンプルを用いて実験を行ってきた。生菌の検出のため、3週間の嫌気培養ののち16sRNA領域をPCRで検出し菌を同定した。結果、歯周病菌は検出されず、Staphylococcus 属やPropionibacterium acnesが検出された。
心臓血管外科学分野