肺癌細胞株のVNR耐性株を作成し、最大100倍濃度でのIC50を示す細胞株群と親株とのトランスクリプトーム解析を行い、ABCB1遺伝子やECM-integrin-Src経路の有意な増幅を確認した。実際にこれら細胞株を用いて、VNR耐性における主要な耐性機序は、ABCB1の亢進であることを確認し、さらにFocal Adhesion PathwayとVRB耐性の関連についても、解析をすすめ、両者の活性化により、高度耐性化していることが確認された。ABCB1やSrcを単独もしくは、複合的に阻害することにより、高度耐性化を克服することができることが示された。
|