研究課題/領域番号 |
25462179
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
劉 大革 香川大学, 医学部, 助教 (30314941)
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研究分担者 |
中野 淳 香川大学, 医学部, 助教 (80437673)
上野 正樹 香川大学, 医学部, 教授 (30322267)
徳永 義昌 香川大学, 医学部附属病院, 助手 (20635825)
横見瀬 裕保 香川大学, 医学部, 教授 (80231728)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | バイオマーカー / 進行期肺癌 / 個別化治療 / 化学療法 / ガイドライン作成 / 抗癌剤耐性 |
研究概要 |
我々はこれまで様々な癌関連バイオマーカーを包括的に評価し,個々の非小細胞肺癌患者に最適な個別化治療を臨床実用してきた.転移能が高い早期肺癌には手術後も補助化学療法を併用して進行期肺癌でも,外科的切除を含む集学的治療を積極的に行ってきた.しかし,「バイオマーカーに基づく個別化治療」を普及させるには,バイオマーカーを簡便かつ再現性のある評価法で評価し,客観的判定基準とその治療成績が不可欠である.そこで今回我々は,非小細胞肺癌におけるバイオマーカーに基づく個別化化学治療について,バイオマーカーの測定方法を更なる改良し,客観的判定基準に基づく「個別化治療選択システム」を開発し,臨床的前向き試験を行い,肺癌診療ガイドライン確立を目指す,進行期肺癌患者の治療成績向上を図る.25年度には、研究計画通りに腫瘍剤関連バイオマーカーの検査方法を簡略化及び標準化を行い,非小細胞肺癌における癌関連バイオマーカーの包括的診断を行った。5-FU系抗腫瘍剤の標的分子TSの腫瘍内発現, プラチナ系抗腫瘍剤に関与するexcision repair cross complementing-1 (ERCC1) の腫瘍内発現, gemcitabineの標的分子ribonucleotide reductase subunit M1(RRM1) の腫瘍内発現,タキサン系抗腫瘍剤に関与するβ-tubulin遺伝子変異及びclass III β-tubulinとBRCA1の腫瘍内発現を基づく進行期肺癌に対する個別化化学療法の前向き実験を積極的に行った。更に,バイオマーカー予測効果検証のため,腫瘍細胞の体外立体培養による抗癌剤感受性CD-DST実験も開始し,症例の蓄積を行った。また,国内外の学会発表に通じてバイオマーカーに基づく個別化治療が,進行期癌における新治療戦略となりうることを積極に発信した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
計画通り順調に研究計画通りに腫瘍剤関連バイオマーカーの検査方法を簡略化及び標準化を行い,非小細胞肺癌における癌関連バイオマーカーの包括的診断を行った。バイオマーカー予測効果検証のため,腫瘍細胞の体外立体培養による抗癌剤感受性CD-DST実験も開始し,症例を蓄積して行く。また,国内外の学会発表に通じてバイオマーカーに基づく個別化治療が,進行期癌における新治療戦略となりうることを積極に発信した。
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今後の研究の推進方策 |
実験の計画通りに進めていく.
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次年度の研究費の使用計画 |
予定した学会の旅費が校費で支給されたため,研究費は35,138円を残った。 来年度の消耗品購入に使う予定。
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