研究成果の概要 |
本邦で最多の癌死亡者数の原因である肺癌に対して効果的な抗癌剤を選別する方法を開発する必要がある。このため、肺癌80例から薬物代謝酵素であるチトクロームP450(CYP1A1, CYP2A6, CYP2E1, CYP3A)の発現検出を行い、肺腺癌183例では癌幹細胞マーカー(aldehyde dehydrogenase-1: ALDH1)の発現検出を行い解析した。肺癌に発現している薬物代謝酵素と癌幹細胞マーカーを検討することで、発癌メカニズムや癌細胞中の抗癌剤代謝のインサイトが可能となり、そのことは、レディメイドな肺癌化学療法をテイラーメイドな肺癌化学療法にする一助となる。
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