研究課題
基盤研究(C)
成人発症もやもや病の親から、小児もやもや病の子が生まれた場合(臨床的表現促進現象)、子はより顕著なもやもや病の遺伝的素因を保有している可能性がある。もやもや病親子例を対象として、全ゲノム網羅的マイクロアレイ遺伝子コピー数多型(CNV)解析を実施した。もやもや病親子15組中、表現促進を認めた10組では、16番染色体短腕上(16p13.3)の410kbpの領域にCNVを認める頻度が高く、遺伝子コピー数が、親世代より子世代で増幅している傾向を認めた。遺伝子コピー数の世代を超えた増幅が臨床的表現促進現象の背景となりうることが示唆され、次世代シーケンス解析による、より詳細な検証が必要である。
脳血管障害学