研究課題/領域番号 |
25462209
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
高尾 哲郎 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (80419308)
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研究分担者 |
大石 誠 新潟大学, 脳研究所, 非常勤講師 (00422593)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | anatomical library / virtual simulation / microsurgical anatomy / skull base surgery |
研究概要 |
当脳神経外科学教室における症例で、高難度の脳神経外科開頭手術の術前評価として行ってきた高解像度の頭部 MRI や造影 CT、症例によっては DSA データがDICOM データとして蓄積されている。DICOMデータからシミュレーションデータを構築し、3DCGシミュレーションライブラリーを完成させるのが本研究のテーマである。個々の症例においてデータを構築するには脳、血管、神経、骨などを別個に抽出する過程があり相応の時間がかかるが、着実に症例を増やしている。 初年度である平成25年度には、新たに追加解析やシミュレーションデータ構築が必要なデータは解析を加えた。各症例の患側データは疾病モデルとして、健側データは正常モデルとして使用した。様々な部位や疾病ごとの局所解剖画像を作成した。具体的には、三叉神経痛・顔面けいれん76例、聴神経腫瘍、各種髄膜腫52例、神経膠腫11例、動脈瘤6例、てんかんモデルなど27例で、現状では165例が常時開頭から顕微鏡手術までのシミュレーション可能な状態である。特に症例の多い血管圧迫症候群に対する脳神経減圧術については、シミュレーションと実際の手術でtranscondylar fossa approachが有用である事を確認し、多数の学会で発表した。ライブラリーとして活用する為に、30疾患、2側性、各種病変サイズに加え、それぞれの疾患variationも考え合わせると、300例ほどが必要と考えている。当院での手術件数(年間350例以上)を考えると、症例不足の懸念はない。着実にデータ蓄積ができており、今後も継続する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初年度である平成25年度はシミュレーションデータ構築と蓄積が主な活動内容であり、着実に増加している。具体的には、三叉神経痛・顔面けいれん76例、聴神経腫瘍、各種髄膜腫52例、神経膠腫11例、動脈瘤6例、てんかんモデルなど27例で、現状では165例が常時開頭から顕微鏡手術までのシミュレーション可能な状態である。
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今後の研究の推進方策 |
ライブラリーとして活用する為に、30疾患、2側性、各種病変サイズに加え、それぞれの疾患variationも考え合わせると、300例ほどが必要と考えている。当院での手術件数(年間350例以上)を考えると、症例不足の懸念はない。着実にデータ蓄積ができており、今後も継続する。
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次年度の研究費の使用計画 |
3月下旬に旅費として基金を使用したため、前年度会計に盛り込まれなかった状態になっております。 会計上は平成25年度で使用しております。
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