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2013 年度 実施状況報告書

被爆のない血管内治療外科の確立に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 25462216
研究機関神戸大学

研究代表者

藤田 敦史  神戸大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (60379360)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワードインターベンショナルラジオロジー(IVR) / 医療被爆 / 磁気共鳴装置 / MR fluoroscopy
研究概要

初年度の目標として,実際の治療に用いられる細径のカテーテル,ガイドワイヤーを静止状態で明瞭に可視化することを目標とした.1.5 tesla MRI装置を用いてカテーテル,ガイドワイヤーの可視化を検討した.細血管の治療に用いる2Fr (0.66mm)のカテーテル,0.010inch (0.25mm)ガイドワイヤーを静止画像で明瞭に描出することで次年度の連続透視下での可視可へとつなげる.カテーテル追尾に用いるリアルタイム撮影用には,fully refocused steady-state free precession (SSFP)撮影を用いた.連続透視のためには,最高10フレーム毎秒の撮影が可能となることを目標にすると,撮影時間を100ms以内にすることを目標にシーケンスの調節を行った.カテーテル,ガイドワイヤーを数種の撮影時間で良好なsignal to noise (S/N)比が得られる撮影シーケンスを得,off-lineコンピューターを用いることなく,画像再構築の時間を短縮させてモニター上でのリアルタイム透視画面表示を可能とした.SSFP以外に透視画像としてunspoiled and spoiled gradient echo,echo-planner, balanced and radial imaging等の撮影を時間分解能,空間分解能の両視点からカテーテル,ガイドワイヤーの視認性を検討した.これらの検討から,SSFPで得られる3F/sの撮影画像で良好なS/N比が得られることを確認できた.機材の動きをストレスなく描出するには更なる撮影時間の短縮(7F/s以上)が望ましく,今後の検討課題と考える.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

初年度に目標としたIVRに用いる機器の静止状態での可視化を行った.静止画像としては可視化を行うことが可能であったが,次年度に目標としている連続透視撮影での治療機器の動きのスムーズな可視化を行うには,更なる撮影時間の短縮が必要である.このため,引き続き撮影シーケンスの検討を行う.

今後の研究の推進方策

静止状態での機器の描出から得られたデータを基に,連続透視下と同じ撮影が可能なように主として撮影時間の短縮を目的とした撮像シーケンスの更なるチューニングを行う.また,現在治療に用いられる様々な素材による描出能の違いを検討し,至適撮像条件を絞り込む.一方で,血管に見立てたファントムから得られる血管構造は,カテーテルナビゲーション用のロードマッピングとして使用するために,カテーテルとのコントラストから至適撮像条件を検討する.

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公開日: 2015-05-28  

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