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2013 年度 実施状況報告書

人工多能性幹細胞を用いたもやもや病の病因病態解析と治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 25462222
研究機関佐賀大学

研究代表者

松尾 宗明  佐賀大学, 医学部, 准教授 (20219398)

研究分担者 江良 択実  熊本大学, 発生医学研究所, 教授 (00273706)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワードもやもや病 / iPS細胞
研究概要

我々は、もやもや病患者剖検例の検討から、ヒアルロン酸の内膜への蓄積が狭窄の原因であると推測した。今回、2名の小児のもやもや病患者の皮膚線維芽細胞よりiPS細胞を樹立した。患者iPS細胞(A182, A205)と正常対照人より樹立したiPS細胞(N1)を平滑筋用培地SMCMで10日間培養し分化誘導。その後、抗SMA抗体陽性細胞をMACSを用いて分離し、それぞれの平滑筋細胞株を樹立した(SM182, SM205, SMN1。さらに、ヒト脳血管平滑筋細胞株(BVSMC)も対照として使用した。
それぞれの平滑筋細胞株におけるヒアルロン酸合成酵素の発現について検討した。刺激は、IL-1beta;と低周波超音波刺激(LIPUS)を用いた。LIPUSは血流による血管壁への物理的ストレスのモデルとして 行った。
それぞれの平滑筋細胞株におけるヒアルロン酸合成酵素(HAS2,HAS3)のmRNAの発現について、TaqMan定量PCRにて検討した。
正常細胞と患者細胞株の間で明らかな発現の違いはみられなかった。HAS3はIL-1や超音波刺激で発現が亢進する傾向がみられた。
今後、血管内皮細胞へ分化させた場合のヒアルロン酸合成酵素の発現の違いについて検討していく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

iPS細胞の維持培養のに手間取ったことと、平滑筋への分化後のヒアルロン酸発現の結果が予想と異なっていたため計画の変更が必要となったため

今後の研究の推進方策

血管内皮細胞へ分化させた場合のヒアルロン酸合成酵素の発現の違いについて検討していく予定である。
差が出なかった場合は、アレイCGHでの比較も検討している。

次年度の研究費の使用計画

使用額に端数が生じたため
次年度の研究費の一部として使用する

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公開日: 2015-05-28  

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