研究課題
我々は最近、もやもや病剖検例の病変血管の免疫組織化学的検討を行い、患者血管では血管壁にHAS2を高発現した骨髄由来の血管内皮細胞前駆細胞が浸潤しており、肥厚した内膜にヒアルロン酸が蓄積していることを発見した。また、患者血管では内皮細胞表面のマトリックスを形成するコンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸の発現が低下しており、その結果、血流によるshear stressに対する脆弱性をきたしている可能性が示唆された。その後、患者iPS細胞を血管内皮細胞へ分化誘導を行い、現在分化の確認作業を行っている。