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2013 年度 実施状況報告書

水のターンオーバーからみた髄液産生吸収機構の解明と非侵襲的水頭症診断への応用

研究課題

研究課題/領域番号 25462228
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

間瀬 光人  名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (60238920)

研究分担者 森 悦朗  東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30368477)
宮地 利明  金沢大学, 保健学系, 教授 (80324086)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード髄液産成吸収 / 水 / ターンオーバー / 脳血流 / 水頭症 / PET
研究概要

本年度は 以下の2点について検討した。
① H215O PET装置の測定誤差評価のためのファントムを用いた基礎実験
散乱線、line of response、部分容積効果について検討したが、すべての影響を受けることが明らかとなった。この結果を考慮し、ヒト正常ボランティアでは個々の測定部位においてできるだけ部分容積効果の影響を受けないサイズのROIを設定した。また適切なバックグラウンドを設定することによりline of response等の影響を除いた補正PET値を得ることができた。
② 正常ボランティアによる8分間のダイナミックPET data収集
内頸動脈内のRIピークからより少し遅れて大脳皮質および白質がピークとなり(灰白質>白質)、その後両者のRI activityは徐々に近づいていった。側脳室内髄液中にも約180秒後からRI activityがみられるようになり徐々に上昇していった。すなわち、静脈内投与された水分子は頸動脈への1st passでその約70%が脳実質内に移行し、さらに3分後には脳室内へも移行していくというきわめて速やでダイナミックの水分子の移動が明らかとなった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

基礎実験と正常ボランティアのPETデータ収集はほぼ終了した。その詳細な解析とMRIデータ収集、および水頭症患者での検討が残っている。

今後の研究の推進方策

正常ボランティアのデータを解析することにより、髄液腔での水のターンオーバーを明らかにする。さらに水頭症患者にも同様のPET検査を行って、病的状態での水のターンオーバーにどうのような変化がみられるかを明らかにする。

次年度の研究費の使用計画

本年度は基礎実験と正常ボランティアに対する検討を中心に行い、水頭症患者にはPET検査を行うところまで至らなかった。そのためのPET使用料が予定より少なかった.
次年度ではage-matchedの正常ボランティアと水頭症患者のPETデータ収集を行う予定であり、そのPET使用料としての支出を予定している。

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公開日: 2015-05-28  

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