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2015 年度 実績報告書

非侵襲的分子画像を用いたヒト大脳基底核障害における神経回路制御機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 25462229
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

笹島 浩泰  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (80196188)

研究分担者 峯浦 一喜  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70134103) [辞退]
大和田 敬  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (80332948)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード神経画像診断学 / 大脳基底核 / 運動関連領野 / 18F-fluorodeoxyglucose / 18F-fluorodopa / 11C-diacylglycerol
研究実績の概要

大脳基底核は脳幹や脊髄などへ出力繊維を投射する重要な神経回路拠点でもあり,運動調節や体性感覚統合および学習や記憶に密接に関与していると考えられているが,その神経回路網の詳細には不明な点が多く,大脳基底核疾患においては治療標的の特定に難渋している. ヒト成熟脳でも従来考えられていた以上に可塑性を備えていることが臨床上で認識されるようになり,脳卒中片麻痺患者の機能回復訓練においては脳の可塑性を予測して積極的に治療するconstraint induced movement therapyが実践されはじめ,良好な成績を示して注目されている.大脳皮質-基底核閉鎖回路障害におけるシナプス可塑性を解析するため,下記の研究を行った.
脳血管性障害や腫瘍性病変などの大脳基底核障害患者,さらに頭部外傷や脳血管性障害,腫瘍性病変などによる前頭葉運動関連野障害の患者において,経時的に頭部MRIを撮像した.また,非侵襲的高機能探索分子プローブである11C-diacylglycerol および18F-fluorodopaをトレーサとして用いた経時的PET検査を施行し,運動関連領野-大脳基底核回路における機能異常をシナプス機能の観点から経時的に画像化した.また,8F-fluorodeoxyglucoseおよび15O-gasをトレーサとして用い,同時期の脳循環代謝も評価した.これらの患者における神経症状の推移をビデオ画像などで客観的に記録するとともに神経症状の推移を記載した.可視化したシナプス機能の推移と脳循環代謝の推移を後方視的にMRI画像と比較した.また,神経伝達物質画像と脳循環代謝画像を経時的に神経症状の推移に照合し,あわせて比較検討することにより,運動関連領野-大脳基底核神経回路網と視床・黒質・上丘および橋被蓋などの機能的回路網を巨視的に解析している.

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2016 2015 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) 図書 (4件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Neurological symptoms in a patient with isolated adrenocorticotropin deficiency: case report and literature review.2016

    • 著者名/発表者名
      Goto Y, Tatsuzawa K, Aita K, Furuno Y, Kawabe T, Ohwada K, Sasajima H, Mineura K.
    • 雑誌名

      BMC Endocrine Disorders

      巻: 16 ページ: 2-8

    • DOI

      10.1186/s12902-015-0082-6

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Medical comics as tools to aid in obtaining informed consent for stroke care.2015

    • 著者名/発表者名
      Furuno Y, Sasajima H.
    • 雑誌名

      Medicine

      巻: 94 ページ: 1-4

    • DOI

      10.1097/MD.0000000000001077

    • 査読あり
  • [学会発表] 小児巨大脳腫瘍の手術.2015

    • 著者名/発表者名
      後藤幸大,笹島浩泰,他
    • 学会等名
      第20回関西脳神経外科手術研究会
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      2015-12-19 – 2015-12-19
  • [図書] 脳外科医の欲する脳神経画像診断.戸村則昭(編).毛様細胞性星細胞腫.2015

    • 著者名/発表者名
      笹島浩泰.
    • 総ページ数
      296 (pp100-104)
    • 出版者
      (株)映像情報メディカル,東京.
  • [図書] 脳外科医の欲する脳神経画像診断.戸村則昭(編).神経鞘腫.2015

    • 著者名/発表者名
      笹島浩泰.
    • 総ページ数
      296 (pp170-176)
    • 出版者
      (株)映像情報メディカル,東京.
  • [図書] 脳外科医の欲する脳神経画像診断.戸村則昭(編).血管芽腫.2015

    • 著者名/発表者名
      笹島浩泰.
    • 総ページ数
      296 (pp214-219)
    • 出版者
      (株)映像情報メディカル,東京.
  • [図書] 脳外科医の欲する脳神経画像診断.戸村則昭(編).正常圧水頭症.2015

    • 著者名/発表者名
      後藤幸大,笹島浩泰.
    • 総ページ数
      296 (pp260-264)
    • 出版者
      (株)映像情報メディカル,東京.
  • [備考] 京都府立医科大学 脳神経外科学教室ホームページ

    • URL

      http://www.f.kpu-m.ac.jp/k/neuro/index.html

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公開日: 2017-01-06  

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